我が家の去年に続いて、二匹目のそして最後の猫が旅立ちました。
私事ですが、我が家の二匹目の猫が、今日の深夜にこの世から旅立ちました。
自然死ではなく突然死です。先ほどお別れをしました。子供が彼女を抱き上げた時、かすかな息をしていました。もうその時には意識はありませんでした。
車に乗せて夜間病院に向かってすぐ、息を引き取ったようです。病院では息が止まって三十分は経っているような説明でした。もはや死後硬直をしてました。
ここまで書いて、家内は明朝早くから仕事ということで寝ようと言いましたが、眠れず
あれこれと話しをしたので翌朝、一人になって再び書き出しています。
家内は出勤前に“ チビ.”の倒れていた三軒先のお宅のガレージの車の周りで落ちていた” 毛 ”を掃除して事情をご説明しました。
そのあと6時半になってそこの家の車が出たあと、私は車の下や奥にあった多くの“ 毛 ”を掃き集めて、“血痕”や“血溜まり”をブラシでこすり落とし洗い流しました。
そのあとわかったことは、車庫の二階のテラスから大量の毛が残っていてさらにテラスから出た波状の化学製の板を突き破って下の車庫に“二匹”が、もみあい絡み合ったまま落ちたようです。一匹の重さで壊れたことがないからです。
なぜ二匹?
もう一匹は度々我が家に侵入してきていた野良猫です。取っ組み合いをしながらもつれて落ちたのでしょう。
我が家の猫は一方的にやられて最期は車の下に引きずり込まれて喉を半周近く噛み切られていました。深夜に車の下からやっと引き摺り出した時には意識なくかすかな虫の息でした。
そこに“チビ”がいたのがわかったのは最終電車あたりで帰ってきた長女が、猫の喧嘩のような声が近所で聞こえてたけど“チビ”は家に居てる?と聞いてきたからでした。
“ そうだ家に居ないぞ ”と気付いてイヤな予感がして名前を呼びながら探しに行くと車の下から猫の唸り声が低く聞こえてきました。
下を覗こうとすると黄色いけんか相手の大きなオスの“野良”がサッと脇を出てスタコラ逃げて行きました。
すでに“チビ”の眼は開いていましたが、何も見えていないようで、意識もなく、首の周りは血だらけでした。
ウチの猫は“何か”を背負って「逝って」くれたんだなあと思いつつ私の心は比較的平穏でした。
長女は動物夜間緊急病院の行き帰りから、ダンボールの「棺」に入れながら身体を拭いてやる間まで、時折声を出して泣いていました。
私は状況をだいたい把握しました。
相手の野良は喉を噛んで完全にチビの動きを止めて時間を掛けてトドメを刺そうとしていました。
見つけた時は瀕死の状態でしたが、見つかるまでチビを放さなかったはずです。
一体猫同士の喧嘩でこんな風に死ねことはあるんですかと獣医さんにお聞きすると、「稀ですね。」と言われました。
“ 野良 ”には“珍しく”明らかに殺意があったのでしょう。
それを受け止めるしかありません。
どうしてうちのチビをそこまでするの?と家内は心痛めて、もっと愛してあげればよかったああだ、こうだと言います。
たとえば、お盆休みあたりに子供達が、会社の福利厚生を利用して親を一泊泊まりの旅行を企画してくれた時、チビがいるから行かれへん。と家内は言います。
家族みんなの旅行は多分もうでけへんやろから、行かんと。と次女に言われて、チビがいなかったら気兼ねなく行けるのにな。と思ってしまったというのです。ああ- と言ったりします。
私は「充分愛してあげたよ。チビは愛をいっぱいうけた幸せな“ 猫生”だったよ。」ぬと言います。
旅行で困るのはそれはその猫がものすごい寂しがり屋で家族が見えないと.にや〜.にや〜とうるさく鳴くからなのです。
私は家族の一員だった「チビ」をきちんと送ってやって、まず、幸せだった「猫生」の最後を締めくくってあげることをしました。
それはそれほど難しくはありませんでした。
そのことを書いてもいいのですが、まあ、ファンタジーの世界ということになりますので、また次の機会にします。
ここまで書いてお別れのできなかった家を出ている次女にチビの葬儀の予定を報告しました。(すでに死んだことは伝わっています。)
それを書いてこの件は一旦終わります。
○○○っ! 二時にチビをお父さんとお母さんでペットの葬儀屋さんに連れていくで。
火葬してお骨はとりあえず、××が絶対持って帰ってと言ってたということで家に持ち帰ります。
チビが自分の「身体はどうなるの?」って聞くから、お骨とかわからんと思うけど連れて帰ること伝えたら「わかった」とはっきり答えたよ。(こういう話しはファンタジックで微妙ですので聞き流してください。)
その声が○○○に似ていたから思い出して連絡しとくな。***も朝お別れをしたと言ってた。
○○○はお別れできんけどいいな。
大阪弁丸出しですが、普段の会話やメールがこんなんな感じです。
次女にメール送って私も少し目が潤んでしまいました。