ttkzkn1610のブログ

今後ますます混乱し、崩壊の危機が迫る統一教会に対して快刀乱麻、収拾を目指します。本来の姿に再生させるには、自由闊達な議論のもと、各人の主体的判断による後継者の選択と真のメシア観の確立が最重要課題と確信しています。

安倍首相人事の妙。野田聖子新総務大臣入閣について。

河野太郎入閣に続いて話題となっているのが、野田新総務大臣のきようです。長い引用ですが、最後にまとめのコメントをしていますので、それをお読みいただければ、ポイントはつかめると思います。

まず日刊スポーツから。


〜引用開始〜


 ◎野田聖子総務相ナンバー2待遇入閣もチクリ直言開始

[2017年8月4日9時6分 紙面から]


 第3次安倍第3次改造内閣が3日、発足した。安倍晋三首相と距離を置いてきたことで、「脱・お友達」の象徴として起用された野田聖子総務相(56)は会見で、支持率急落に危機感を持った首相の「君子豹変(ひょうへん)」ぶりに言及。

今後も首相に直言すると明言した。首相は、支持率急落の要因になった自身の手法を謝罪。「結果本位の仕事人内閣」と命名したが、野田氏への配慮を含む「聖子ファースト」の様相もにじむ。首相の謙虚な姿勢が見せかけならば、国民不信はさらに拡大する。

 「国民への謙虚な気持ちを取り戻すため、『君子豹変』ということでしょうか。それで、私と行動をともにするご決心がついたのだと思う」。野田氏は就任会見で、首相の意識の変化が自身の入閣の背景にあると分析した。

 野田氏と首相は、93年衆院選初当選の同期。12年に政権復帰を果たした後の首相の政治手法をめぐり、両者の思いは平行線をたどった。

「安倍1強」が強まるにつれ、党内に首相に直言できない空気がまん延。野田氏は同期のよしみで直言を続けたが、首相に遠ざけられる事態になった。

 しかし、最近の首相の政治手法に国民の怒りが高まり、内閣支持率は急落。首相は、野田氏を頼らざるを得なくなった。

 野田氏は「私が話をすると、総理は何度もいやな顔をする。自民党内にはいろんな意見があり、自由に言い合えたはずなのに失われつつある心配があったので、私自身は言い続けた」と、首相をチクリ。「支持率が下がったことを謙虚に受け止め、何でも議論できる自民党に戻ってほしいという願いがあるとすれば、再度(国民に)自民党を理解してもらえ、いい政治ができるよう、総理と汗をかいていきたい」と述べた。

 入閣の打診の際、首相に「あなたは耳の痛いことを言う。私もすぐ(感情が)顔に出る。乗り越えないといけないから、伴走してほしいと言われた」と、首相の「本音」も紹介。一方で、「(首相とは)適度な距離を保つ」とも述べ、ピンチに陥ったことで野田氏を頼った首相の真意を、見極める意向も示唆した。

 かつて郵政相を務めた野田氏にとって、流れをくむ総務相は「満額回答」(自民党関係者)の処遇。衆参本会議場の閣僚席も、野田氏はナンバー2の席とされる位置に決まった。写真撮影でも、首相と同じ最前列に並び存在感を示した。「小うるさい私という」野田氏が、首相の「暴走」の歯止めになれるかが、内閣の行方を左右しそうだ。


〜引用おわり〜

 


次もスポーツ紙からの引用で恐縮ですが、サンスポ.comから8月3日⒌時2分配信の記事からです。


〜引用開始〜


◎起死回生の目玉人事!? 支持率急落にあえぐ安倍晋三首相(62、自民党総裁)が3日実施する内閣改造で、元党総務会長の野田聖子衆院議員(56)が総務相で入閣することが2日、分かった。野田氏は女性活躍担当相を兼任する。政府・与党関係者が明らかにした。安倍政権に批判的だった野田氏の起用で、挙党態勢をアピールする狙いとみられるが、安倍首相には、10月にも衆院の解散総選挙に打って出る可能性もささやかれている。もう「お友達内閣」とは呼ばせない? 安倍首相が、反目し合ってきた野田衆院議員の入閣を決めた。内定したのは総務相で、女性活躍担当相を兼任する。

 野田氏は1998年、小渕内閣で当時史上最年少の37歳10カ月で郵政相に就任。郵政省は2001年の省庁再編で自治省、総務庁と合併して総務相に変わっており、勝手知ったる“古巣”への復帰ともいえる。

 安倍首相との政治スタンスは水と油だ。第2次安倍政権下の14年、集団的自衛権の行使容認を目指していた安倍首相を批判し、党総務会長を“更迭”された。翌年の党総裁選では、安倍総裁の対抗馬として出馬へ動き、断念はしたものの、関係は決定的に悪化。今年5月も、改憲を巡る安倍首相の国会答弁を「長期政権で慢心している」と再び批判していた。

 しかし、追い詰められた安倍政権にとっては、「批判勢力」の野田氏をも取り込む組閣こそが、本気の挙党態勢のアピールとなる。さらに、重要なのは、野田氏と東京都の小池百合子知事(65)の良好な関係。昨夏の都知事選でも、野田氏は党都連の方針に反して水面下で小池氏を応援。“盟友”といえる仲だ。

 そんな中、党内に浮上しているのが、10月22日に予定の愛媛、青森両県での補選に合わせ、衆院の解散総選挙を行う案。愛媛は加計学園問題の舞台でもあり、自民の苦戦は必至。7月の都議選でも小池氏の率いる「都民ファーストの会」に惨敗しただけに、仮に補選でも「2敗」となれば、安倍政権には命取りだ。

 ただ、総選挙なら補選の負けも全体では目立たなくなる上、民進党は大失速中。国政進出を計画する都民ファも十分な候補者準備ができず、自民関係者は「大敗はない」と情勢分析を続ける。

 自民側も、台頭する都民ファとの対立は望んでおらず、橋渡し役にもなれる野田氏の入閣は、“一石二鳥”。かつての反乱分子が、安倍政権の“救世主”となる?

★野田氏にもチャンス…いい人事

 野田氏の起用について政治評論家の有馬晴海氏は、「いい人事と思う。『自民党は一丸で頑張る』との明確なメッセージを送れるし、野田氏にとっても、将来的な総裁選出馬へ力を蓄えるチャンスだ」と評価した。さらに“10月解散説”については、「すでに憲法改正を論じる余裕もなくなった安倍首相が、10月22日以前も含めて、解散総選挙に踏み切る可能性は現時点で約6割。ある程度の議席は落としても、政権維持が可能かを慎重に見極めている最中だろう」と話した。


〜引用おわり〜


もう一つ。朝日デジタル新聞からです。

〜引用開始〜


◎首相と距離置く野田聖子氏 入閣の背景に政治家の存在…

2017年8月3日5時4分


安倍政権に距離を置く野田聖子氏が入閣することになった。方針決定の舞台裏を探ると、挙党一致の演出以外に、首相が野田氏と親密な「ある政治家」との関係を気にしていた可能性が浮かんだ。

野田聖子氏には2日夜、安倍首相から「総務相と女性活躍担当相を引き受けてほしい」と電話が入った。野田は「私の足場もあるところでもあり、十分にご配慮頂いた。ありがとうございます」と受け入れた。

 野田氏は2年前の総裁選で、安倍首相が無投票で再選した際、首相の対抗馬として立候補を模索。推薦人集めをしたが、首相側から切り崩された。最近は「次に向けて努力することに変わりない」と来年の総裁選に意欲を示し、政策集を秋にも出版しようと準備を進めていた。

 5月には、野田毅氏や村上誠一郎氏と共に「脱アベノミクス」を考える勉強会を結成。石破氏を会合に引き込んだ。東京都議選で自民党が惨敗すると、「掛け声や勢いで政権を運営してきたが、国民の声を聞いて出直すしかない」と首相に手厳しいコメントもした。

 首相がその野田氏を起用する選択をした背景には、「イエスマンばかり集めている」(村上氏)という印象を薄め、「挙党一致」を演出する狙いがある。野田氏は郵政相や党総務会長などを歴任し、経験も豊富。手堅さと共に「刷新感が出せる」(官邸幹部)との効果を期待したようだ。

 野田氏は、地域政党「都民ファーストの会」を率いて都議選を圧勝した小池百合子・東京都知事と近い。昨年の知事選後に野田氏が開いたパーティーには小池氏が駆けつけ、「ここだけの話、野田氏が選挙を手伝ってくれた」と親密さをアピールした。

 首相としては、都民ファーストの国政政党化を見すえ、野田氏を閣内に取り込んでおく思惑もありそうだ。1日、側近議員に「野田氏を入れざるを得ない」と漏らしたという。逆に野田氏は閣僚として発信する機会は増えるが、首相への批判的姿勢との整合性が問われることになる。

 一方で首相は石破氏に入閣の打診をすることもなく、石破派からは斎藤健氏を一本釣り。もともと石破氏側近ながら派閥結成に加わらなかった小此木八郎、梶山弘志の両氏が入閣する。

 2人は菅義偉官房長官とも近い。政権批判を続ける石破氏を孤立させようとする意図も見え隠れする。石破氏は周囲に、両氏の入閣について「菅氏の思惑だ」と語る一方、野田氏の入閣について「受けるとは思わなかった」と述べたという。


〜引用おわり〜


長い引用お読みいただいた方はありがとうございます。

重複する内容もありましたが、野田聖子元自民党総務会長の起用は、苦肉の策のようでいてなかなか良く練られた作戦のようです。

ただ、次の自民党総裁選に出馬すると公言し、総理総裁を目指すことを隠さず、それに向かって走っている野田聖子総務大臣の目立ちたがり屋的な面は気になるところです。

遅れてきたじゃじゃ馬をその持ち味を出しつつ、制御できるか、首相にとっても正念場が来ていることがわかります。

また、野田氏の盟友関係といえる小池都知事との良好な関係は国政選挙でのサプライズ的な都民ファーストの進出に対する牽制ともなりえます。

つまり野田氏を閣内に取り込むことで、都民ファーストとの一定の関係を持って、国政全体での影響を吸収していこうというものです。

自民党にとって最大のライバルてあった民進党が、もはや凋落の一途をたどり、長島元防衛副大臣の離党に続き、細野豪志民進党元代表代行、元環境相が離党することを明らかにしました。解党の危機が迫っています。

すると自民党を脅かすライバルとなりうるのは小池都知事率いる都民ファーストが国政選挙で国民ファーストとなって日本新党のブームも再来となるくらいしかないのが現状です。

小池都知事は元々保守政治家ですので自民党との深い繋がりはありますので、バイブ役として野田氏抜きはなかったということのようです。

また、安倍首相との対抗心をあらわにしている石破氏に近づいていた野田氏を石破氏から引き剥がすことはこの入閣人事でも石破氏の孤立を招き、石破氏抜きの挙党体制をもたらす、効果がありました。

さまざまな意味で、河野太郎入閣とともにリスクを負いながらも、まことに考え抜かれた人事と言えます。

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