小池百合子氏のジレンマ。この選挙覚悟の闘い。
政治家特に代議士と言われる衆議院議員となったからには総理大臣になりたいと願うのは当然と言われました。
昔、自民党が金権政治など政治の腐敗がひどく、誰も総理大臣の適任者がいなくて、あなたしかいないと自民党の重鎮たちすべてが、総理大臣になってほしいと要請したのですが、自分にはそのつもりは全くないと突っぱねた人がいました。
確か会津の人でその一徹さにみんな驚きました。
文鮮明先生もほんとうに驚いて、日本人はわからない、韓国人にはあり得ないといった趣旨のことを言われていた記憶があります。
二代目王様が最近日本人の謙遜傲慢を指摘されておられました。これに当てはまるのかどうかはわかりませんが、おもしろいエピソードです。
なぜこんな話をするのかというと小池百合子さんは総理大臣になれる絶好のチャンスが巡ってきたと思っているはずです。
そしてそういう野心があることは政治家としては当然なことです。
それではその可能性はゼロではないかもしれませんが、限りなくゼロに近いと私はおもいます。
しかし、小池さんにとって今週末から来週にかけてさまざまな判断に迫られます。
まず公認候補の決定です。
政権交代選挙と言っていますが、政権交代後の総理大臣には自分しかいないと考えていることは間違いありません。
そうなるためには最低でも二百前後の候補者を立てなければならないとなります。
その全員に近い人たちをを当選させて、なお維新や無所属さらに自民党から流れてくる人などを集めることになります。
そして過半数のに233を集めることになります。
そんな急ごしらえの寄せ集めの集団にとてもこの「国難」を乗り越える力があるとは思えませんが、この勢い(ブーム)を逃すことはないというところでしょう。
そこで数は欲しいが、リベラル(左派)要らないというところに小池さんのジレンマがあります。
勝てる候補者はいっぱいほしいのだけれども、民進党の二の舞となる数合わせではやっていけないことをよく知っているはずです。
そこで、政権交代を訴えていきながら、今回の選挙とその後の小池新党である「希望の党」を成長させて次以降の選挙で本物の政権選択を問うというのが正解と私は考えます。
つまり、ブームでは本当の政権を担当できる力は持てないので、ある程度の地ならし、あるいは離陸(政権獲得)までの滑走(地上走行〜政権獲得準備期間)が必要です。
国民はそこは賢くほんとうに小池新党を中心とした政権に移行して大丈夫なのかを見極めなければなりません。
小池新党がもし政権交代を訴えてくるのであれば、安倍自民党はその能力はないと徹底的に戦い、死に物狂いで戦い、勝ち抜かなければなりません。
昨日の敵は今日の友、というのが、政界ではなかば、常識です。
つまり、小池新党と戦い、政権交代を許さず、そのうえで、憲法改正など国難を切り抜けるための方策で協力しなければなりません。
国のため、世界平和のため、戦う時は戦い、手を結ぶ時は手を結ぶことが必要です。
私たちは国益のため、世界のため、最善の道を探らねばなりません。