ttkzkn1610のブログ

今後ますます混乱し、崩壊の危機が迫る統一教会に対して快刀乱麻、収拾を目指します。本来の姿に再生させるには、自由闊達な議論のもと、各人の主体的判断による後継者の選択と真のメシア観の確立が最重要課題と確信しています。

「死なんとする者は生きる。」日本人の信仰の先祖。

誌上説教。「死なんとする者は生きる。」(前編)四月八日(実際の説教を要約補足しています。説教者 為貞俊郎 )


聖書拝読。

マルコによる福音書8章27節から38節


8:27 さて、イエスは弟子たちとピリポ・カイザリヤの村々へ出かけられたが、その途中で、弟子たちに尋ねて言われた、「人々は、わたしをだれと言っているか」。

8:28 彼らは答えて言った、「バプテスマのヨハネだと、言っています。また、エリヤだと言い、また、預言者のひとりだと言っている者もあります」。

8:29 そこでイエスは彼らに尋ねられた、「それでは、あなたがたはわたしをだれと言うか」。ペテロが答えて言った、「あなたこそキリストです」。

8:30 するとイエスは、自分のことをだれにも言ってはいけないと、彼らを戒められた。

8:31 それから、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、また殺され、そして三日の後によみがえるべきことを、彼らに教えはじめ、

8:32 しかもあからさまに、この事を話された。すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめたので、

8:33 イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペテロをしかって言われた、「サタンよ、引きさがれ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」。

8:34 それから群衆を弟子たちと一緒に呼び寄せて、彼らに言われた、「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。

8:35 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのため、また福音のために、自分の命を失う者は、それを救うであろう。

8:36 人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの得になろうか。

8:37 また、人はどんな代価を払って、その命を買いもどすことができようか。

8:38 邪悪で罪深いこの時代にあって、わたしとわたしの言葉とを恥じる者に対しては、人の子もまた、父の栄光のうちに聖なる御使たちと共に来るときに、その者を恥じるであろう。」


ここはイエス様の言葉の中でも有名な一節だと思います

いうならばキリスト教の理解の中でもそのエキスとも言って良いところです。特に次の一節です。


[だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。

自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのため、また福音のために、自分の命を失う者は、それを救うであろう。]

キリスト教はイエスの死後、イエスの復活において呼ばれた12弟子によって出発しました。

唯一の先生であるイエスが亡くなってしまってそれもわずか12名の者から始まって伝道がなされてキリスト教が世界に広がりました。

その伝道の原動力はなんだったのでしょう?

この自分の十字架を取りなさいという言葉は彼らに救いでした。

十字架こそが彼らの望みでした。もちろん再臨主の使命は生きて地上天国を作ることですから、本来の神様の願いも文字通り死ぬことが目的ではありません。

しかし、初期の伝道に萌えた12弟子をクリスチャンの熱い思いは私たちにとってもかけがえののない財産です。

またその伝統の上に私たちがいます。

いわば私たちの先祖です。

そのように思えば私たちにきっと協助してくださるでしょう。

その意味で彼らの慕う十字架とはなんでしょう。

それは救い主のおられるところ、創造主であり、絶対的存在である主のふところであります。

ここに私たちの信仰の先祖というべき方々を紹介しましょう。もちろんご存知の方も多いと思います。

日本26聖人(殉教事件)です。その記念館の資料からの引用です。

1597年2月5日、長崎の西坂の丘で神を讃え、その福音の教えの真理を証明しながら、十字架上に雄々しくも聖なる最期をとげた。
 On February 5,1597,they were crucified,by order of Toyotomi Hideyoshi,at the hill Nishizaka in Nagasaki

日本二十六聖人殉教地(西坂の丘)

THE 26 SAINTS OF JAPAN

 人若し我に従はんと欲せば 己を捨て

 十字架をとりて我に従ふべし マルコ第八章

            説明文 銘板碑文等参考


26聖人の中には12歳、13歳、14歳の少年も含まれていました。

今日はその純粋な心情と信仰に触れてみたいと思います。まず26聖人殉教事件の背景とあらましを紹介します。豊臣秀吉の直接命令による処刑ですが、調べるとまだわからないことも多いのですが、大まかには次のように解説されています。



日本にキリスト教を持ち込んだのは、ポルトガル系カトリック(イエズス会)のフランシスコ・ザビエルで、イエズス会がキリスト教の日本市場を独占していた。

しかし、その後、スペイン系カトリックのフランシスコ会が日本に進出してきたため、イエズス会による日本市場の独占は崩れた。そして、後発のフランシスコ会は、京都に滞在が許される程に躍進した。

イエズス会は貿易によって活動資金を賄い、フランシスコ会は托鉢によって活動資金を賄っていた。この活動資金の調達方法が互いに容認できず、イエズス会とフランシスコ会は対立していた。

そのようななか、天正15年(1587年)6月19日、九州を平定した豊臣秀吉は凱旋した筑前の箱崎(福岡県福岡市東区)で、突如として「バテレン追放令」を発令したのである。

キリスト教(イエズス会)は南蛮貿易に大きく関係していたため、豊臣秀吉が発令したバテレン追放令は、それほど厳しくなく、宣教師の布教活動を禁じたが、キリスト教の信仰は自由であった。

豊臣秀吉はキリシタン大名・高山右近に棄教を迫り、拒否した高山右近を改易したが、イエズス会の宣教師が表面的にはバテレン追放令に従ったので、キリスト教に対する弾圧することはなかった。

ところが、豊臣秀吉はサン=フェリペ号事件を切っ掛けに、キリシタン26人を処刑したのである。

■サン=フェリペ号事件

豊臣秀吉は文禄元年(1592年)に朝鮮出兵(文禄の役)を開始したが、文禄2年(1593年)に明・李氏朝鮮連合軍と和睦し、唐入り(文禄の役)は休戦となった。

そのようななか、文禄5年(1596年)7月、マニラを出向してメキシコを目指していたスペイン船「サン=フェリペ号」が台風の被害を受け、土佐沖(高知県沖)に流れ着き、浦戸湾で座礁した。

知らせを受けた豊臣秀吉は、増田長盛を土佐(高知県)へ派遣して、サン=フェリペ号の積荷を押収し、乗組員を拘束した。船長は激しく抗議したが、積荷が返還されたなかった。

そこで、怒った航海長は、増田長盛に世界地図を見せ、「我がスペイン国王の領土は、世界に渡って広大である」と言ってスペイン国王の威武を示して、増田長盛を脅した。

増田長盛は唐入り(朝鮮出兵)の時に石田三成らと共に朝鮮軍事奉行を務めた人物で、スペインが数々の国を植民地化していることに驚き、「どのようにして、これほど多くの国々を領土にしたのか」と尋ねた。

すると、航海長は「まず、宣教師を送り込んで説教させて信者を増やし、その後、軍隊を送り込んで、信者の助けを借りて国を征服する」と答えた(サン=フェリペ号事件)。

増田長盛から報告を受けた豊臣秀吉は激怒し、再びバテレン追放令を発令する。そして、豊臣秀吉は石田三成に、キリシタンの取り締まりを命じたのである。

■日本26聖人の殉教

先に日本で活動していたポルトガル系イエズス会の宣教師は、大阪や京都に潜伏していたものの、表面上は豊臣秀吉のバテレン追放令に従い、表だった布教活動は行っていなかった。

しかし、後から日本に進出してきたスペイン系フランシスコ会は、日本の事情を把握できていなかったのか、大阪や京都で布教活動を続けていた。

そのようななか、豊臣秀吉はスペイン船「サン=フェリペ号」が座礁した事件を切っ掛けに、再びバテレン追放令を通達し、石田三成にキリシタンの取り締まりを命じたのである。

豊臣秀吉の命令を受けた石田三成は、大阪と京都とで、計24人のキリシタンを逮捕した。逮捕されたのは、フランシスコ会7人と信者14人に、イエズス会3人であった。

石田三成は逮捕したイエズス会3人を助けようとしたが、豊臣秀吉は許さず、逮捕された24人は耳をそぎ落とされ、京都と大阪で市中引き回しとなった。

その後、逮捕されたキリシタン24人は徒歩で長崎へと移送された。その途中で、キリシタンの世話をした2人のキリシタンが捕らえられ、逮捕者は計26人となった。

長崎の役人はキリシタン26人の中に少年が居る事に哀れみ、最年少12歳のキリシタン・ルドビコ茨木に「棄教すれば命は助けてあげよう」と持ちかけたが、ルドビコ茨木は役人の申し出を断り、自分の意の命よりも信仰を選んだ。

こうして、キリシタン26人は、慶長元年(1596年)12月に長崎の西坂の丘(長崎県長崎市西坂町)で磔となって処刑された。キリストがゴルゴタの丘で処刑されたことから、キリシタンが丘での処刑を希望したという。

西坂の丘で処刑されたキリシタン26人は、聖人に認定され、この事件は「日本26聖人の殉教」と呼ばれるようになった。(注釈:殉教とは、信仰のために死ぬこと)。

http://netabare1.com/3338.htmlより引用。

(前編終わり)

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