ttkzkn1610のブログ

今後ますます混乱し、崩壊の危機が迫る統一教会に対して快刀乱麻、収拾を目指します。本来の姿に再生させるには、自由闊達な議論のもと、各人の主体的判断による後継者の選択と真のメシア観の確立が最重要課題と確信しています。

北朝鮮、拘束していた三人の米国人を解放。しかし、肝(きも)は完全、検証可能な不可逆の核廃棄にある。

九日夜、トランプ大統領はそのツィートで北朝鮮に捕らえられていた三人のキム氏(韓国系か)アメリカ人が解放されたことを発表しました。

トランプ大統領によって派遣されたポンペオ前C IA長官(国務長官就任予定)が金正恩委員長と会談し、三人を伴って帰路についているとのことです。

六月にも行われると言われている米朝首脳会談に向けて、アメリカの要請に応じて、解放に踏み切った模様です。

このところ米国国内では北朝鮮に譲歩することを懸念する声が強く、地ならしが必要であることを金委員長が認めたことになります。

とりあえず、トランプ大統領にとっては米朝会談に向けて大きな外交的得点とはなりますが、やはり真の成果はこの先にあります。

この北朝鮮問題に主に関わっているプレーヤーは北朝鮮、韓国の両当事者に最大のプレーヤーである米国、北朝鮮の後ろ盾と言われる中国、そして日本ですが、この問題のもっとも大きなキーワードはCV ID(Complete, Verifiable, and Irreversible Dismantlement)です。

このCV IDは上記の文字の頭文字をとったものですが、「完全なる検証可能な、不可逆的な(核の)解体(廃棄)」ということになります。


このところ南北会談や日本、中国、韓国の三者会談、北朝鮮金正恩委員長の二度目の訪中と相次いで会談もされていますが、圧倒的な力があるのは米国です。

日本は米国の組んで北の問題に当たりますが、このキーワード、完全な検証可能な不可逆的な核廃棄がいつまでに実現できるかに殆ど全てがかかっています。

中国は北朝鮮寄りで、段階的な解決を目指すつもりでいます。

米国は基本、新国務長官ポンペオ氏の主張する即時完全核廃棄(いわゆるリビア方式)を求めています。

北朝鮮は段階的な非核化を主張していますが、それは核廃棄までの道のりの中で、小出しに譲歩してその都度、経済制裁の解除とか経済援助を引き出して、核廃棄に様々な条件をつけて引き伸ばしていく戦術、戦略です。

日本は米国と同様の主張をしますが、韓国は一応、米日と話を合わせていますが、本音はわかりません。

そこで日米と中、朝、韓、露という図式になる可能性が充分にあります。

トランプ大統領は在韓米軍の削減や撤退の検討を指示していると言われています、

これは一つには韓国の出方を見ているという見方もあります。

今のところ韓国は国民の不安を懸念して在韓米軍の撤退には反対していますが、国民全体が、北朝鮮に対する警戒を解いた時には在韓米軍の撤退を求めてくるでしょう。

トランプの本音は韓国がそう言うならば、経費の削減につながるのでありうると考えているのでしょう。

韓国が泣きついて米軍に出て行かないでくれとなれば、貿易赤字の削減を求めてくるつもりなのでしょう。

しかし、それにはポンペオ新国務長官やケリー首席補佐官などが反対しているので、まだわかりません。

交渉が長引けば、トランプ大統領は自分に不利と判断して、妥協を図る可能性があります。

日本にとっては、完全な核放棄が必須な条件です。

これまで開発したり、保有してきた全ての核施設、核兵器の完全廃棄を目指すことに妥協はあり得ません。

これには気の遠くなるような検証可能なことが実証されて行かねばなりません。北朝鮮の全土を核兵器や核施設が隠されていないか、地下も含めて捜索するしかないのです。

これは北朝鮮にとっては無条件降伏と同じ意味となり、武装解除に等しい受け止め方をするでしょう。これでは北朝鮮の国内世論が持ちません。いつ我が国は米国に降伏して屈服したのかとなり、体制が持たなくなります。実質体制保証とは矛盾しかねないでしょう。


イランも核廃棄の合意に反する行為があったとされています。そこでトランプ大統領は経済制裁の再開を乗り出しました。

これは北朝鮮に対する明確なメッセージであると言われています。

米国の強硬姿勢にたじろいだ金正恩はまだ訪中してから1ヶ月余りの短期間で再び中国の習近平に相談に行きました。

北朝鮮の核完全廃棄は無条件降伏を意味しますので、それはできない訳です。

体制の保証があれば、核放棄するといいますが、体制の保証とは南北統一しかありません。

これから南北は交流を活発化させていくでしょう。

その時に、北が南飲み込まれるのか南が北に飲み込まれるのかどちらかになります。

私たちの常識からすれば、当然北が変わっていくだろうと考えます。

それは金正恩委員長たちもよくわかっています。

ですから彼らが体制の保証とは南の影響を受けない形を作ることを容認しろということに他なりません。

それは韓国を守る国連軍と称する米軍が完全に撤退することを最終的に要求します。

その上で武力を背景に南に対して、文在寅政権を通して、間接的に侵略するでしょう。

ですから、日米は一致して、経済制裁を強化して圧力を緩めず、完全なる検証可能な後戻りできない核放棄を迫らなければなりません。

在韓米軍撤退など決して応じてはならないのです。

トランプ大統領を説得する役目があるのは米国以外には安倍首相しかいません。

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