ttkzkn1610のブログ

今後ますます混乱し、崩壊の危機が迫る統一教会に対して快刀乱麻、収拾を目指します。本来の姿に再生させるには、自由闊達な議論のもと、各人の主体的判断による後継者の選択と真のメシア観の確立が最重要課題と確信しています。

「一度騙されるのはミス、二度騙されるのは馬鹿だが、三度騙されたら?」

四月二十七日の南北首脳会談が開かれ、韓国民の77%は金正恩委員長を「信頼できる」と肯定的な評価をしているというデータが出てきました。

その背景を探り、北朝鮮に騙されるしまうのかと危惧するレポートが韓国人の手によって書かれました。

そのレポートの最後は、 「一度騙されたらミス、二度騙されたら馬鹿だが、三度騙されたら共犯である」

という言葉で締め括られています。韓国は北朝鮮とは共犯関係になるという結末が待っているのでしょうか?

〜引用開始〜

金正恩に好意を感じる韓国人の心理


崔 碩栄 (ジャーナリスト)


2018/05/10

 4月27日、朝鮮半島の板門店で南北首脳会談が開かれた。北朝鮮の指導者としては史上初めて板門店の韓国側地域へ歩いて軍事境界線を超えた金正恩委員長は文在寅大統領と会談や晩餐をしながら12時間も行動を共にした。


 このニュースは世界のトップニュースになり、会談後の共同宣言文は世界中から注目された。しかし、宣言の中身は冷静に評価すれば物足りない内容だと言わざるを得ない。「非核化への努力」は明記されたが、具体的なプロセスについては全く言及されず、既存の核兵器の「廃棄」に対する言及もなかったからである。

 韓国メディアからは「平和への大きな一歩」と高い評価を得ているが、第3者である海外メディアからは疑念、もしくは疑いの目で見られているのが現状である。それも無理からぬ話で、北朝鮮は過去に何度も核放棄の意思を表明した。だが、約束は守られず密かに核実験と核兵器製造が続けられてきたからだ。


○韓国メディアの世論調査「金正恩を信頼する」77%の衝撃


 南北首脳会談から3日後の4月30日、韓国のTV局MBCが発表した世論調査の結果は韓国社会に衝撃を与えた。全国の成人1023人を対象にした調査によると金正恩に対して「信頼できる」と肯定的な評価した韓国人が77%にも達したからだ(ただ、1023人を対象に応答率12%という極めて少ない標本数ではあった)。


○MBCテレビ調査


 世界からみると「人権弾圧国の支配者」であり、「独裁者」と認識されている金正恩が韓国人の目にこのように好意的なイメージに映っている理由は何だろうか? 確かに今回の会談を通して笑顔を浮かべながら、時には冗談を交える金正恩の姿は、韓国人の目には意外なものだった。そして、それは 「恐ろしい独裁者のイメージ」を「人間味を感じられる一人の男性」に変えたとも言える。

 しかし、彼は叔父を処刑し、異母兄を毒ガスで殺害した残忍な人物である。それは韓国人が一番よく知っている。にもかかわらず、金正恩のイメージがここまで急に好転したのはなぜだろうか。それは南北首脳会談でカメラに映った姿、すなわち「表の姿」に韓国人の思考、あるいは心理が一種の「化学反応」を起こしたからである。「好感」を回答を導き出した韓国人の思考、心理はどのようなものか考えてみる。


一、教育とメディアの沈黙がもたらした「過去の忘却」


 韓国人は朝鮮戦争を起こした北朝鮮による被害をほとんど忘却している。なぜなら、学校でその被害を正しく教えておらず、メディアもあまり言及しない。その結果、今の世代には韓国軍と民間人合わせて90万人以上の犠牲者が出た残酷な歴史、先祖の体験した恐怖が伝えられていないのだ。

 過去、軍事政権時代には行き過ぎと思われるほど反共教育が徹底的に行われ、北朝鮮に対する敵愾心と反感を植え付けていた。しかし、1987年の「民主化」以後、とくに1998年から10年間続いた左派政権下で反共教育はほぼ消えてしまい、代わりに北朝鮮との調和と同質性の回復を強調する民族主義的な教育がその空白を占めるようになった。メディアの報道も同じで、過去のことは水に流し未来志向の関係を目指そうという話がほとんどだ。民主化以後、教育と報道において日本に批判的な内容が強調、増加してきたこととはあまりにも対照的だが、これこそが教育の力といえよう。


二、民族主義的な心理 - 「価値観」より「血」を強調


 一般的な韓国人は、南北は当然統一しなければならないと思っている。なぜそう思うか。それは「南と北は同じ民族」という極めて単純な理由である。同じ民族の「別居」は不可能なのか? 異なる民族であれば統一の対象外か? こういった問題に対して真剣に考えることなく、ただ首脳会談という祭りの「ノリ」に流されているのだ。

 実は、統一への願望は左派政権だけでなく、過去の軍事政権や右派政権時代にも教育と国家プロパガンダを通して強調されてきた。韓国人にとって統一は必ず成すべき「当為」であり「使命」のようなものだった。

 ただし、過去に追求した統一は経済的、軍事的優位に基づいて南が北を吸収する「韓国主導」の統一だったが、現在の文政権のそれは南が主導する方式より、共存つまり「連邦制」に近い形式を目指しているようにも見える。

 日本の評論家、メディアの中でも、南北は元々一つの民族だから統一しなければならならないと、まるで「民族」が結束と統一の前提条件であるかのように語られることがある。それは隣国に対するエールのつもりだろうけど、私はそれに大きな違和感を覚える。なぜなら結束と統一の必要条件は、「血」ではなく、「価値観」だからだ。


 日本でも、韓国でも、国会で与党と野党は頻繁に対立する。それは、同じ民族でも価値観と目標が違うからだ。逆に民族が違っても価値観と志向する目的が一致すれば同盟、協力、共存できるのが一般的だ。今の時代「民族」を強調するのは時代錯誤とであり、危険な発想だ。

 では、果たして韓国は北朝鮮と価値観と目標を共有、共感できるだろうか。「統一」という漠然とした幻想以外に、腹を割って話し合うことは可能だろうか。残念ながら韓国政府と韓国メディアはそれについては見て見ぬふりをしている。なぜなら、言論の自由、居住移転や旅行の自由、三権分立など民主主義的な価値観を話題に挙げたとたん、対話は破綻するしかないことを知っているからだ。現代において「自由」より「民族」を優先し成功した例があるだろうか。


三、目の前の利益だけを追う韓国 北朝鮮観光と平壌冷麺の話に夢中の韓国人たち


 南北首脳会談で南北交流の拡大、鉄道の連結に関する内容が発表されると、週明けの30日韓国証券取引所では建設業、鉄道、送電事業の関連株が一斉に急騰した。そして、多くの韓国人たちは、まるで北朝鮮との交流がすぐにでも実現するかのように、北朝鮮の観光と平壌で味わう本場の冷麺の話で盛り上がっている。

 北朝鮮が言う非核化はどのレベルなのか、交流と事業に必要な財源はどのように調達するか、米日中の支持と協力をどう引き出せるかなど根本的な問題には触れず、ただ目の先の金儲けと食べて、飲んで、遊ぶ話で盛り上がっている。

 今韓国で深刻な社会問題になっているのは青年層の失業問題だ。今年3月の青年(15~29歳)失業率は11.6%だったが、臨時パート職の就職浪人などを含めた「拡張失業率」は24%に達した。仕事がない青年層は悲鳴を上げているのだ。一方で、韓国政府は北朝鮮にある開城工業団地の稼働再開を進めているが、それは韓国企業の事業移転、つまり韓国内の仕事減少になりかねない。だが、そのような懸念より韓国人が今夢中になっているのは北朝鮮観光と冷麺の話だ。そういう人たちにとっては、金正恩は単なる旅とグルメのメッセンジャーに見えたかもしれない。


○一度騙されるのはミス、二度騙されるのは馬鹿だが、三度騙されたら?


 文大統領の支持率は南北首脳会談後に上昇し、現在83%という高い支持率を記録している。文大統領は高い支持を背景に北朝鮮融和政策を引き続き推進するだろう。南北首脳会談以後、支持率と韓国内の報道だけを見ると歓迎一色である。だが、北朝鮮に対して不安と不信を感じる国民も存在する。過去、金正日時代にも北朝鮮が非核化の意志を表明し、核施設を廃棄したと発表したことがあったのだが、これが全部嘘だったことをまだ覚えている人々である。

 その中の一人だろうか。インターネットに掲載された南北共同宣言のニュースのコメント欄で最も多い「支持」(「いいね!」)を得たコメントが話題になった。あまりにも性急に対北朝鮮融和政策を進める韓国政府を皮肉るそのコメントは、以下のようなものだった。


 「一度騙されたらミス、二度騙されたら馬鹿だが、三度騙されたら共犯である」


〜引用終わり〜


崔碩栄 プロフィール

1972年ソウル生まれ。1999年来日し、関東地方の国立大学大学院で教育学修士号を取得。大学院修了後は劇団四季、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなど日本の企業で、国際・開発業務に従事する。退職後2009年、帰国し、フリーのノンフィクション・ライターに転身。韓国内の反日と日韓関係をテーマに執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

『「反日モンスター」はこうして作られた 狂暴化する韓国人の心の中の怪物“ケムル” 講談社プラスアルファ新書』より

 

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北朝鮮と韓国は共犯的統一をする方向性に向かっています。

トランプ大統領が板門店で米朝首脳会談を開催に意欲を示したのに対して必死で側近たちは止めました。

米国までもが、“平和”という美しい言葉の衣を被った犯罪的行為の“共犯的関係”になりそうなことを恐れたのでしょう。

トランプよ。しっかりせよ。

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