ttkzkn1610のブログ

今後ますます混乱し、崩壊の危機が迫る統一教会に対して快刀乱麻、収拾を目指します。本来の姿に再生させるには、自由闊達な議論のもと、各人の主体的判断による後継者の選択と真のメシア観の確立が最重要課題と確信しています。

戦争をしたがる軍産複合体。トランプはもはや善の側を代表できない。

アメリカは圧倒的な軍事力を背景に北朝鮮に圧力を加えることが必要であるとして基本的にその戦略をトランプ大統領は行なってきました。

場合によっては先制攻撃あるいは予防攻撃もありうることをほのめかしてきました。

しかし、アメリカによる北朝鮮に対する先制攻撃は得策ではありません。

その理由をあげます。


まず第一にその正当性に疑問があります。どの国においても先制攻撃を自国、もしくは同盟国が受けた場合、報復行動に出ることは自衛のための戦闘行為であり、正当防衛が認められるのと同じことで、正当化されます。

ところが、相手の脅威があることの理由で先制攻撃をすればその正当性に疑問が付きます。

相手方の脅威についての解釈は様々ですので、基本的に国際戦争を裁く機関があるわけではないので、その正当性を法的に拘束できるのは自国の議会しかありません。

アメリカが北朝鮮に対して先制攻撃をするにはアメリカ議会の承認が必要になることになります。

その場合、世論の支持がどこまでかによります。


第二に主に韓国、日本に多大な損害が出ることが予想されます。在韓日本人が六万人、在韓米国人が20万人がいると言われています。またソウル市民約一千万人のうち何割かの犠牲者が出ると言われます。

また日本に対しては在韓米軍もあり、核攻撃の標的になる可能性は充分にあります。

とすれば、どのくらいの犠牲者が出るか予測は不可能とも言えます。


第三に米軍の先制攻撃があった場合、韓国世論は韓国の犠牲者のレベルもありますが、先制攻撃して戦争となったことの責任はアメリカ、トランプ大統領を追求することになります。

その場合、韓国は完全に反米となり、同盟関係は破綻して内乱もしくは北朝鮮の側に立つことになります。

核施設や金正恩体制は崩壊できても韓半島全体が反米となり、第三次世界大戦にもつながりかねません。


第四に中国、ロシアの参戦を招きかねず、韓半島はシリアのような戦場と化す可能性があります。

以上の理由でアメリカの先制攻撃はあり得ないことになります。

ところが、自国民や同盟国に犠牲が出ていないにもかかわらず、トランプ大統領はシリアを攻撃しました。

先日、NHKでも化学兵器の使用はシリア反体制派によるものではないかという疑いがあると報道しました。トランプ大統領のシリア攻撃の正当性は疑問で戦争をしたがる軍産複合体の

圧力に負けました。


それでは軍事力行使の選択はあり得ないのかというとそうでもありません、

北朝鮮に対する圧力を軍事的かつ経済的にかけ続けて、きた朝鮮が白旗をあげるまで、経済封鎖をすることです。

これには絶対的に中国、ロシアの協力が必要です。

北朝鮮が経済的に破綻して、金正恩が核放棄を本当に決意するか、あるいは北朝鮮が内部から崩壊するか、金正恩の亡命を保証して実行されるか、もしくは北朝鮮が暴発して軍事行動に出るか、すれば

解決します。

もし先に北朝鮮が軍事行動を起こした場合は、そのあとアメリカが軍事行動に出ても先程の議論でありましたようにアメリカの軍事行動は正当防衛となります。

ここまで来ると良いのですが、北を追い詰める前に、韓国が北に手を差し伸べて、北朝鮮は息を吹き返しました。

それに中朝が乗って、トランプ大統領は根負けするかのように、軍産複合体と妥協して安易なシリア攻撃に踏み切り、戦略性を失いました。

まずロシアも完全に反米となり、北朝鮮問題での協力も不可能です。

その状態で中国に対する圧力を失いました。中国はアメリカの意に反しても孤立することがなくなりました、

米韓日さらに中国との連携は完全に崩れて、アメリカは韓国のレベルに合わせようとしているかのように見えます。

韓国が拉致被害者問題を取り上げようというのはその路線の有利さからくる余裕と見れます。

それでは

今後はどうなるのか、もし、米韓が決裂して、アメリカが軍事行動に踏み切れば、これまでの議論の通り、現時点では最悪の結果となります。

ですから、アメリカはできないでしょう。

それでは日本はどうしたら良いのでしょうか?

話を変えてみます。

この議論と似ていますが、銃規制の問題を考えてみましょう。


たとえば、警察官は凶悪犯を制圧するために銃器を保持し、法に則り、犠牲者が出ないようにその武器を使用することが認められています。

それでは善良な民間人が、凶悪犯が殺人といった行動に出た場合、警察官の銃で犯人を制圧した場合はどうでしょう?

当然他に方法がない場合は正当防衛が成立します。

ですから、善良な市民が武装して凶悪犯に対処することは何の問題もありません。

警察官が善人で一般市民が悪人かもしれないという前提がおかしくないでしようか?

政府が善で市民が悪という前提が当たり前のように通用している社会が、おかしいといつ気がつくのでしょうか?

銃規制とは一般市民が悪の側に立つことを前提にしていることがわかります。

話を戻します。

北朝鮮は人権を蹂躙する悪の国家です。過去の犯罪歴からすれば凶悪犯に近いでしょう?

日本は善の側でしょうか?

(韓国は同じ民族である北朝鮮が善の側で.昔からの恨みがある日本を悪と見ているようにも思えます。)


悪の側が核兵器で脅す場合、対抗できるのは核兵器しかありません。

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