家庭生活講座。その二。「子育てと生活基盤。」
家庭生活講座。その二、
前回は教会中心の教育から家庭中心の教育にかわることの必要を訴えました。
私たちの先輩家庭もご苦労が多く、数年前、父母が参加する祝福に向けた父母集会に参加した時のお話でもデータから見て過去の777双、1800双のご家庭でも本当に低い割合でしか祝福は受けておられない数字で、見本の実体が乏しいのが実情のようです。
(六千双あたりから数字が上向いてきて、それは子女教育が進められた結果と言っていましたがその後、何年か経ちましたが、あまり進んでいるようには見えませんでした。
家内や私、夫婦で行ったりどちらかが参加したりで10回以上は父母集会に参加しました。)
サンクチュアリで、探したら、一ヶ月で相手が見つかりました。
同じ市に住んでいる家庭(教会が違いました。)でしたが、その頃はもうほとんど教会には行っていない状態でしたが、お父さんとあってすぐまとまるなと直感しました。
神様はサンクチュアリに働いているなと感じた次第です。
もちろん本人の考えも大切ですが、家庭中心の信仰がしっかりしていないとやはり難しいのだと思います。
30年、40年信仰してくると課題もいろいろあって越えられていない不信仰も溜まっているそうです。
私達の家庭も課題だらけです。
まず、生活が大変です。
こう言ってはなんですが、私は自分なりに献身者はやめても信仰とは何か必死だったため、生活は火の車で子供たちには迷惑をいっぱいかけてきました。
十年くらい前に私達の教区の日本人の教区長は献身者の生活をしてきたり、献金で借金だらけの家庭は年金もない家庭もいっぱいある中で、「老後は子供に見てもらうえばいいのだ。それが本当だろう。」と公的な場で話していました。
正直う〜んという感じでしたが、今になってみてもそういうことでしょう。
そういう状況は5年10年かけても変わらないでしょう。
日本は蕩減が重いのでしょうねと言われてしまうだけで、誰かに頼ることはでしません。
ですから、子育てはまず、社会で生きていけるように、基盤を持てるようにしなければと思います。
我が家は四人子供がいますか、それだけでも大変でした。子供たちは将来親の面倒はなんとかしなければと思ってくれるようなのでありがたいのですが、こういう状況で長生きはしたくないなあというのも本音です。まあ、子供が祝福を受けてくれるまで死ねないなとも思います。
(そういう中でも全員大学に行かせました。よかったかどうかは?)
儒教の国、韓国ですら、年老いた親が子供に見捨てられているという社会的地位風潮が広がっていると聞きます。
信仰を全面にしながら、どう子供と向き合い、どう解決しながら、信頼関係を作っていくのか、今、子育て中の家庭の方々も多いと思います。
とてもみなさまの前で簡単にはお話できないくらい我が家も修羅場をくぐり抜けてきました。
それでも私達の家庭だけではないだろう、この思いもきっといつか、多くのご家庭にとって参考になる日も来るだろうと思って歯を食いしばってきました。
我が家のお父さんは、「この先、教会はどうなってしまうんだろう、日本はどうなるのか、世界は?と」いうことばかり考えているおかしな父親を見てきました。
ついていけないとグチを言いながら、生活に追われて働きづめでそれでもなんとか父親について来る母親を見て、子供たちもついてきました。
一時は、母親だけ引き取って、父親はどっかに放り出してそのあと野垂れ死しても俺は知らん、と思ったと一家を支えた長男が言っていたそうです。あとで母親からそう聞きました。
この長男は誰かの誕生日とかで外食する時とか、今でも「俺が出してもいいで、」と彼のおごりということがよくあります。
二世の本姓はとても良いのです。苦労してもそれを引き出せるように一工夫、ふた工夫がいるのだと思います。
個人としても、家庭としても産みの苦しみがあります。それを乗り越えて生きながら、少しづつステージ(段階)をあげていきましょう。
神様はいつでも働いています。サンクチュアリは間違いなくそうです。
しかし、急に奇跡が起こって神様に導かれたというのは結果であって、それまでのプロセス(過程)が私達の責任分担です。プロセスは歯を食いしばり、自己否定をして、自分を変えていく戦いがあります。
生活は大変でもサンクチュアリに来る少し前くらいから、お父さんは変わってきた。前はもっとひどかったとよく言われました。
それは性格とか、考え方、家庭での接し方の話です。
生活が大変なことそれ自体の問題に目を向けがちですが、それ以上にそれを通して、自分と自分の周りとの関係性がどう変わるかで(つまり良くなれば)苦労をしてもそれはそれでよかったとなるのです
私ごとの話が長くなりました。大変な中でも頑張りましょう。そして一歩、一歩、進んでいきましょう。
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