「韓国人はまた信じたいことだけを信じている」痛哭する時がまた来るのか?
ブログの記事にすべきが迷いましたが、韓国の保守派朝鮮日報の記事を取り上げます。
〜引用開始〜
2018/05/06 05:08
【コラム】韓国人はまた信じたいことだけ信じている
▲社会部=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)部長
大韓帝国時代の日刊紙・皇城新聞の社説「是日也放声大哭」は、その有名な見出しに比べ全体の内容を知る人が少ない。
見出しは代々語られているが、全文は広く読まれていない。
(中略)
伊藤侯が東洋平和を望んでいると考え、あらゆる人々(官民上下)が歓迎したのに、乙巳勒約が結ばれるとはどうしたことか、と恨んでいる。「あらゆる人々が伊藤侯を歓迎した」という時期は1年前の1904年3月。日本が日露戦争を起こし、韓半島(朝鮮半島)をのみ込んだ時のことだ。
(中略)
日本は「韓国のため共にする」意思はなかった。満韓交換論は以前から伊藤博文の持論だった。
ロシアが満州を取る代わりに、日本が韓国を取るという妥協案だ。ロシアがこれを拒絶して発生したのが日露戦争だった。
伊藤博文が妖説を口にして帰国した直後、日本は韓国を保護国にするという「大韓帝国に対する方針」を決定した。
乙巳勒約は1年半後に結ばれた。
「東洋平和」を信じ、伊藤博文を称賛した当時の韓国の知識人たちは、その裏切りに泣いた。「この日、大声で痛哭(是日也放声大哭)」したのだ。
実は「信じた」というよりも「信じたかった」という表現の方が正しい。旧韓末の知識人はバカではなかった。
歴史を通して日本の乱暴な本性を知っていたし、見聞を通して不利な方へ進む世の中のことも分かっていた。
だが、韓国を助けてくれる国がなかった。中国とロシアは敗者となり、米国と英国は日本の肩を持った。日本の慈悲と善意を信じること、本性に目をつぶり、妖説に頼るのがとりあえずは心安らかだった。
信じる根拠があったからではなく、信じたかったから信じたのだ。
その背景には日本帝国主義に対する積もり積もった恐怖があった。
長い間虐げられてきた人ほど、相手の小さな好意にすぐ感動する。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が軍事境界線を越えて文在寅(ムン・ジェイン)大統領の手を握った時、手をつないで再び軍事境界線をまたいで北朝鮮側に立った時、「徒歩の橋」での歓談が鳥の声として伝わって来た時、一瞬にしてほぐれた私たち韓国人の感情も、実はそれと同じ感情だったかもしれない。
この「感情の武装解除状態」で韓国人は板門店宣言の「平和共存」発言を聞いた。
起承転結がきちんと組み立てられた12時間にわたる“映画”のようだった。
金正恩委員長はこの1本の“映画”により、韓国で「礼儀正しい指導者」になった。
いつでも紙くずになり得る文書上の「非核化の約束」ではなく、北朝鮮に対する韓国国民の認識変化の方が劇的だ。今回も信じる根拠があったからではなく、信じたくて信じているのだ。
その背景には「民族同質性」と同時に「北朝鮮の核の恐怖」がある。いや、恐怖の方が大きく作用していると思う。
「では、あなたは戦争と破壊を信じたいのか」と反論されることだろう。
韓国で暮らしながら戦争を望む人はいない。
しかし、「根拠のない信念や感情的武装解除こそ戦争と破滅を招く」という信念はある。
北朝鮮の核廃棄が実現されるまで、金正恩委員長の「平和共存」という主張は、伊藤博文の「東洋平和」という主張と同じ妖説だという信念もある。華やかな政治ショーと美辞麗句のやり取りは「核廃棄」という本質を隠そうとする試みだとの主張も信じる。
6・25南侵(朝鮮戦争)、大韓航空機爆破、黄海(西海)挑発、韓国海軍哨戒艦「天安」爆破・沈没、延坪島砲撃…。
70年間にわたって積もり積もった北朝鮮に対する韓国人の緊張や感情は、北朝鮮の核の完全な廃棄を見届けてから解きほぐし始めても遅くはない。
社会部=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
〜引用終わり〜
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私(黒頭巾)はこの記事の全てではないにせよ多くの部分に同感します。
みなさまはどう思われますか?
かつての日本との比較は論議を呼びそうですが、韓国民の立場や感情からすれば、それもそのように思われるのも無理からぬところでしょう。
そのことも含めて実はもっと激烈な言葉を私は胸にしまっていますが、この記事はそれでも控えめに書かれていると思います。
一般的な言葉で締め括れば、日本の保護下に置かれた韓国はある面世界から置いていかれていた状況がありましたが、今なぜはるかに小さな規模しかないしかも同族の北朝鮮に擦寄らねばならないのでしょうか?
平和を望むというよりも北の核やロケット砲、長距離砲の脅威に負けてしまった韓国の行く末を案じるばかりです。
日本はしっかりもこの現実を直視して、韓国の保守派と連携していく必要があります。
韓国の今は将来の日本の姿になりかねません。
米国頼みだけで日本を守れるのかそのように自覚すべきだと思います。