韓半島はこれからどうなるか? やはり戦争になるのか?
アメリカ空母カールビンソンが北上し、来週には朝鮮半島に接近する模様です。
いやでも緊張が高まりますが、とりあえず、北朝鮮は六回目の核実験も、大陸間弾道弾(ICBM)の発射実験もやらない可能性が高いと思われます。
もしやれば一気に緊迫しますが、アメリカは体制を立てなおしてさらに強力な圧力を加えていくでしょう。
その時は中国も北朝鮮に対する石油を止めることになり、米中は一致して北朝鮮の現体制崩壊に向かう可能性があります。
石油を止められれば北朝鮮は即死してしまうので、ここは中国の警告を受け入れて、ほとぼりが冷めるまで、北は核実験や大陸間弾道弾発射へとは動かないでしょう。
アメリカの関心が離れるまではおとなしく中長距離までのミサイルの発射実験をする程度しかできません。
しかしそれも限界があるので、いずれ六回目の核実験を強行するなり、アメリカ東部を射程内に入れる大陸間弾道弾の完成を目指した実験を行うことになります。
その時が北朝鮮の最後になります。
アメリカの軍事介入を恐れる中国には打つ手がありません。アメリカの軍事介入を防ぐには石油を止めるしか有りませんが、そうすれば北朝鮮は暴走するか、自壊するかしかないのありません。
そうなれば中国はアメリカとの緩衝地帯を失うので、北朝鮮がこれ以上動かなければ、何もしないつもりでしょう。
もし北朝鮮が核実験を強行すれば、その時の韓国の政権が親米を選択すれば、ソウルから市民の退去命令が出て、アメリカの軍事行動が実行されるでしょう。北朝鮮のミサイルはサードによる迎撃に託すことになります。
しかし、もしこの時、韓国に親北、従中政権ができていたならば、アメリカは韓国から撤退し、韓半島全体が、米中の緩衝地帯となり、中国との最前線が日本となります。
尖閣はもとより沖縄、対馬が危機となります。
多分そのようにはならないと思われますが、もしそうなったら、日本は憲法改正、防衛費を増額して、GDP2%以上なるものと考えられます。核の持ち込みも抑止力を高めるため公然化します。
その時の覚悟は必要です。
アメリカはやるという脅しが脅しだけではない本当にやるかもしれないと思わせなければ、脅しにはなりません。
トランプならやるかもしれないと思わせなければならないのです。それはオバマとは違います。
これはマッドマンセオリーと言います。(参照、野口裕之の軍事情勢)
これを見切ってチキンゲームと見て金正恩がトランプを舐めてかかって核実験やら大陸間弾道弾発射をすると、アメリカは最大限、韓国と日本の被害を少なくする努力をした上で先制攻撃を実行しようとするでしょう。
しかし、韓国がアメリカからはなれて、中国、北について、どこまでもアメリカの介入に反対すれば、まず、先制攻撃は当面、実行できません。
しかし、アメリカは様子を見たうえで韓国が北と一体と見なせば、今度は韓国の被害はやむを得ないとして韓半島全体を犠牲にしてもアメリカファーストつまりアメリカを守り同盟国日本を守るため、先制攻撃を実行するほかはなくなります。
北朝鮮が核保有国、つまりアメリカに届く大陸間弾道弾を諦めず、開発を続けるならば、結局、アメリカは必ず、それを阻止します。
ですからそのままの状態が続くことはありません。
北朝鮮が崩壊せずしてつまり核保有国をあきらめることなくして軍事衝突は必然です。
時間が迫ってきました。