難しい話が続きます。官僚組織の特性と安倍首相の行く道。
さて、先々回の安倍首相のアベノミクスの話が経済中心でわかりにくく、また、あたかも安倍内閣賞味期限説に加担していると思われたのか、全く不人気だったようです。
私流に言うと敵を知り、己を知らば、百戦危うからずと言う事で、共産主義に勝つには勝共理論を知る必要があります。
勝共理論は共産主義の理論と実態を理解して批判し克服するものです。
前回紹介した牧師の卵さんは勝共のことも知っていて、キリスト教の世界に入り込んだ共産主義の浸透する力に、対応するためにも私たちのサンクチュアリと共同していきたいと思うところもあって連絡をくれたのです。
さらにそればかりか、自分の知り合いをサンクチュアリを紹介すると言うのです。
つまりサンクチュアリの教会(私の教会ですが)につなげたいと言うのです。早速一人紹介してくださいました。人には向き不向きがあって自分の教会に合う人は自分の教会に誘うがそちらに合いそうだと思えばこちらの礼拝につなげたいと言うのです。
さて、話を戻しますが、みなさん、勝共理論はご存知ですか?統一思想は?
私は原理試験よりもそちらの方が点が良くて得意な方でした。勝共理論は一旦共産主義というサタンの思想を学ぶわけですから、頭が痛くなり、本心が納得できないのでかなり苦しんだ思い出があります。
しかし、己を知り、敵を知れば百戦危うからず、つまり必ず勝つということです。
さて、第一次安倍内閣の時の痛みが動機となり、安倍首相を苦しめた官僚機構をどうすれば良いのか考えて私は維新の会の門を叩きました。
その時の書類審査を通過しての維新の会の勉強会に参加した三千名の一人です。
その時NHKのインタビューを答えて、七時のニュースのトップ映像に私のアップ画面が出ました。親戚からも電話が来たりしました。まあ、どうでもいい話です。
その時は民主党政権下で本当に危機意識がありました。その維新の会も橋下さんの慰安婦発言から人気が落ちて来て試練に見舞われてしまいます。
結局安倍首相が誕生して維新の存在意義が薄くなりました。
ところが私の見立てでは自民党では官僚組織の改革はできないと思っていた通り、今回の逆襲は予測不能の想定外のようですが、いつか超えねばならない課題です。
彼らは優秀で、各省庁に入った時は国家の為、国民の為にと意欲を燃えて、本当に不眠不休的にすさまじい奮闘を大多数の若き官僚はしています。
ところが高橋洋一さんの指摘では三十代になって出世競争が激しくなると様相が変わるそうです。
サンクチュアリの純粋な皆様にこんなことは書きたくないのですが、彼らの人格までが変わるようです。
下と上からの評価に潰されそうな日々を送ります。
彼らの実績とはなんでしょう?
会社勤めならば、会社の業績を上げ、会社に利益をもたらすことが基本です。
それでは官僚の利益とはなんでしょうか?
それは自分たちの権力すなわち規制の及ぶ範囲を広げることです。
よって最も仕事を増やして予算をたくさんぶんどって来て、たくさんの役人が係われることを増やす人が良い官僚になるのです。それによって上からと下からの評価が上がる仕組みです。
ですから必ず官僚組織は肥大化していきます。
それを政治家がコントロールし使いこなし、方向性を見出し突き進ませなければなりません。
この関係がどれくらい難しいかです。
官僚の総本山は旧大蔵省、現財務省です。
今は麻生副首相が抑えていますが、財務省と安倍首相との仲は相当悪くなっていると思われます。
その近い原因は消費税アップでした。5%から8%に上げても景気に深刻な打撃はないという財務省の説明に安倍首相は乗りました。
結果はもし消費税を上げていなければアベノミクスは完全に成功していたとする専門家は結構います。
私もまあ騙された口です。
騙されたというよりは安倍首相はやるだろう、その方の確率は高く、それでもうまくいくはずだと思っていましたが、安倍首相は財務省の説明が全く、間違っていたと激怒してしまいました。
いくら制度設計をしても動かすのは人間です。
官僚組織を菅官房長官にだけ任せず、自ら仕切ることをやらねばなりません。少なくとも政治家としての魂を注いで国民を味方にしなければ勝てない運命です。
お前ごときが何を言うかとお思いの方と多いとは承知していますが、トランプを手本としてください。
彼も道半ばですごい苦労をしていますが、同じ思いで戦えば必ず心は通じ、また道は開かれるでしょう。
トランプがバノンの進言を受け入れて、誰にも、閣僚たちにも相談せず、移民の制限の大統領令を出しました。
そのことの衝撃は大きく、現場が大混乱をきたしたというわけでマスコミからは大失敗と攻撃されました。
しかし、彼は大混乱を承知の上で戦いを挑んだのです。
それこそ大統領に従わない歪んだ民主党よりの官僚達にお前達のいうなりにはならない、私の方針に従うんだという強烈な意思表示を示しました。今後その効果が必ず現れます。
やり方はトランプのようにやれというのではなく、自分の流儀でやることです。しかし、国民を味方にしなければ彼らに足元をすくわれます。
トランプに従うのは安全保障の面だけではありません。統治機構のあり方においてもトップのあり方、官僚組織をどうするのかテーマを共通化させて世界の真の指導者の歩みをすべき時なのです。